東京の解像度

background

私たちは東京に対して、どのような印象をもっているだろうか。汚い街、複 雑な街、人や物が多い雑多な街、全体像が捉えられない街…カオティックな東京のネガティブなイメージは拭いきれない。しかし、それでも東京の人口は年々 増加し、都市は拡大を続けている。私たちはこの都市のどこに魅力を感じてい るのだろうか？そんな疑問から、私たちは「Tokyo Design Research」と題し たサーベイを、東京を対象に様々な場所や時間帯において繰り返し行い、「東京」 の断片を集積していった。

purpose

東京のサーベイを続ける中で、私たちにひとつの矛盾が浮かび上がった。従来、ネガティブに捉えられているはずの都市の要因が、私たちにとっては魅力 的でエネルギッシュな、” 東京らしい” ものとして映っていた。従来の評価軸と 私たちの感覚の間にギャップが生じてきたのである。果たして、従来の評価軸 で東京を見ることは正しいのだろうか？東京を計る新しい指標があり得るので はないだろうか？

そこで私たちは、集められた東京の断片の記述・分類を行い、そこから得ら れた都市を捉える視座を切断面として、東京を再評価していくことにした。

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